気持ちのいい秋晴れの日。どこか神社巡りに行きたいなぁと調べていたら、ふと目に飛び込んできたのは、亀戸天神の綺麗な朱塗りの拝殿とその背後にそびえたつスカイツリーの写真でした。青い空のもとでこの景色が見てみたい!と思い立ち、学問の神様で有名な亀戸天神社にご挨拶に行ってきました。
御祭神と御利益
御祭神
・天満大神(菅原道真公)
・天菩日命(菅原家の祖神)
御利益
御由緒・歴史
正保年間(1644年 – 1647年)、菅原道真の末裔であった九州の太宰府天満宮の神官、菅原大鳥居信祐は、天神信仰を広めるため社殿建立の志をもち、諸国を巡った。そして1661年(寛文元年)、江戸の本所亀戸村にたどり着き、元々あった天神の小祠に道真ゆかりの飛梅で彫った天神像を奉祀したのが始まりとされる。
引用元:亀戸天神社Wiki
古くはご本社にあたります九州太宰府天満宮に対して東の宰府として「東宰府天満宮」、あるいは「亀戸宰府天満宮」と称されておりましたが、明治6年に東京府社となってより亀戸神社と号し、昭和11年に現在の亀戸天神社と正称いたしました。
引用元:亀戸天神社HP
参拝ルート
➊鳥居

JR亀戸駅から歩いて15分、にぎやかな都道を一歩奥に入ると、突如ぽっかりと緑豊かな別空間が現れます。亀戸天神社です。境内はコンパクトな造りで、周りは普通の住宅街で囲まれており、「天神さん」と、地元の人々に親しまれていることが伝わってきます。
私が訪れたときは、ちょうど菊まつり(10月下旬~11月下旬)が開催されていて、至る所に立派な菊の鉢植えが並んでいました。毎年4月下旬~5月上旬には藤まつり、また2月上旬から3月上旬には梅まつりが行われています。

特に藤は、東京一の藤の名所と言われていて、ライトアップもされたり、多数の露店が出たりと、とても賑わうそうです。
❷❸太鼓橋
女橋のところに江戸時代まで立派な楼門があったそうですが、現在その姿はありません。亀戸天神のこの境内の造りは、福岡の太宰府天満宮を模して建造されたため、心字池や橋も同じように造られています。ちなみに「心字池」は、文字そのままで心という字をかたどった池なのだそうです。

男橋に登ると、今まで見えていなかった東京スカイツリーが悠然とそびえ立つのが見え、素晴らしい景色が広がります。
❹手水舎
❺❻拝殿・本殿
心身を清めたら、いよいよ拝殿で菅原道真公にご挨拶です。


ついに見たかったあの写真の光景が。。青空に朱塗りの拝殿とスカイツリー!こんな街中なのに、他に建物が映り込まないのが奇跡的ですよね。
拝殿の左手前には、「五歳菅公像」像と言って、菅原道真公の幼少期の銅像があり、台座には五歳の時に庭園の紅梅を詠まれた和歌が刻まれています。
「美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくぞある」(きれいな赤い色の梅の花を、わたしの顔にもつけて飾りたいものだ)。
5歳の子が詠んだ歌とは思えませんよね。道真公の頭の良さにあやかれるように、私もしっかりとご挨拶をさせていただきました。
➐神牛
拝殿の左手には、牛の像があります。道真公の話に牛は欠かすことが出来ない存在で、天神の神使でもあります。
ご生誕が承和(じょうわ)12年(845年)6月25日の乙丑(きのとのうし)であることと、農耕に勤しむ牛の姿に深い慈愛の心を示され、牛の鳴き声で刺客から逃れられ、どこからともなくきた白牛に危機から救われ、又、菅公の「自分の身を京都に帰すことは願わぬ」という遺言により、御遺体を牛車におさめ、四堂(よつのどう)という所にさしかかると、牛が歩みを止めて動こうとしません。後にこの地が太宰府天満宮建立の起源と言われてこの年も丑年に当たるという御神縁があり、以来牛は天神様の神使(みつかわしめ)として篤(あつ)く信仰されています。
引用元:亀戸天神社HP

体の悪い部分を撫でると病気が治ったり、知恵をさずかることができるそうです。像の色んな所がピカピカに光ってて、たくさんの人が色んな願いを込めて撫でてきたんだなとしみじみ感じました。
❽御嶽神社
拝殿横の授与所を通り過ぎると、右手には御嶽神社があります。
道真公の学問の師であり、大宰府天満宮造営にも関わった延暦寺13代座主法性坊尊意僧正が祀られていて、卯日の卯の刻に亡くなられことから、春の陽気を向える「卯の神」としても知られています。
卯とは、時間で午前5時~7時頃を表し、方角では東を示し、色々な事がはじまり、広がっていくことを意味します。

火災除、雷除、商売繁盛、開運にご利益があるそうです。
❾花園社
御嶽神社を鳥居側に進むと、右手の心字池の淵に花園社が鎮座しています。
道真公の妻である宣来子と14人の子供達が祀られていおり、安産、子宝、育児、立身出世の守護神として信仰されています。
宣来子は道真の詩文の師、島田忠臣の娘であり、幼少の頃から親しみ、生涯苦楽を共にするところでしたが、突然の左遷を受けた道真とその息子は配流され、宣来子は娘とともに都に残され、離れ離れに・・。道真と宣来子は、そのまま二度と再会できぬまま亡くなりました。

延喜6年(906年)、道真の訃報を聞いた宣来子は深い悲しみに暮れて、病に伏し、同6年9月12日42歳の若さで亡くなったそうです。苦難の一生ですが、離れてもきっと心は繋がっていたんですね。
❿琴柱灯篭
男橋のすぐ左手前にあるのですが、行きの時には木で姿が見えずに見逃してしまっていました。琴柱灯籠は足が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ていることからその名がついたと言われています。
亀戸天神社のこの灯篭は金沢兼六園にあるあの有名な琴柱灯篭より大きいものなのだそうです。立派なものなのですが、目立たない場所にあるので、見落とさないようにしてくださいね。
心字池にはたくさんの亀がいます。天気の良かったこの日も岩の上に登って日向ぼっこをしていました。

毎年、たくさんの受験生が合格祈願に訪れる亀戸天神社。その中には合格をしたお礼に再び訪れて亀を放流していく人もいるそうです。特にそうゆう習わしがあるわけではなく、亀戸という名前から自然の流れで広まったとか・・・亀だらけになっちゃいそうですね。
⓫紅梅殿
拝殿に向かって左側の通りには紅梅殿があります。
道真は、子供のころから梅が好きで、自宅周辺にもたくさんの梅の木を自分で植えていたそうです。左遷されて九州に旅立つとき、京都の紅梅殿の庭で可愛がっていた梅を見て
「東風吹かば、匂いおこせよ梅の花。あるじなしとて春なわすれそ」(東風が吹いたなら、今私がいる太宰府まで匂いを送ってよこしておくれ、遠い都の我が家の梅の花よ。 たとえ私という家の主人がいなくとも、春を忘れてはならないよ)
と和歌を詠むと、この歌を聞いた梅の木が、慕っていた道真が太宰府に到着した日、一夜にうちに京から太宰府へ飛んで来たという有名な「飛梅伝説」があります。その「飛梅」の実生(みしょう)をお祀りしたお社だそうです。扉には見事な梅の彫刻が施されていました。

この伝説を聞くと、こちらまで梅の花が愛おしくなってしまいました。
御朱印
亀戸天神社御朱印

「東宰府」の印は、九州の太宰府天満宮に対して、「東宰府天満宮」と呼ばれていたからです。神社印の下の「元准勅祭十社之内」の印は東京十社の一社であることを表しています。また、参拝時に菊祭りが行われていたので、「菊まつり」の印も押されています。
亀戸天神社は、東京十社の他にも、東京の代表的な天神様が祀られている7社「東都七天神」の一社でもあります。
おススメのお店
船橋屋 亀戸天神前本店
亀戸天神社から徒歩1分にある「船橋屋」さん。創業1805年の発酵和菓子「くず餅・あんみつ」の老舗です。店の門には、立派な鯉も泳いでいて風流な佇まいです。
こちらの人気は元祖くず餅。なんと450日の間じっくりと乳酸菌を発酵させて作られているそうです!触感はもちもちで食べ応えがあって、黒蜜ときなこたっぷりでいただくと、とても美味しいです。参拝の後に、甘いものでほっと一息。最高ですよ。


〖お買い上げ品〗
・元祖くず餅 790円

お店の奥には、テラス席が数席あります。お持ち帰りをする場合は、賞味期限が2日しかないので、気を付けてくださいね。
佐野みそ 亀戸本店
周辺のお店でどうしても気になった亀戸駅から徒歩2分の「佐野みそ」さん。
店内には味噌樽がずらりと並んでいて、なんと味噌の種類は70種以上。各地方のお味噌はもちろんのこと、味噌味のスイーツから漬物までいろんなものが豊富に取り揃えられていて、ワクワクがとまりません。


奥はイートイン出来るようになっていて、味噌チョイスできるお味噌汁やごはんと一緒におかず味噌を食べることが出来ます。私は1番乗りでしたが、そのあとすぐに満席になってしまっていたので、混雑している時は、順番待ちの名前の記入をしてから店内をゆっくり見て待つ方がいいかもしれません。




お土産には、イートインで食べたおかず味噌の「チーズとマッシュルームの味噌」と、コクがあって美味しかった「味噌ぷりん」。それと金亀子赤みそを購入して、大満足の味噌ツアーでした。
〖お買い上げ品〗
・素 焼きおむすびセット
(イートイン) 900円
・味噌ぷりん
(イートイン) 450円
・チーズとマッシュルームの味噌
580円
・金亀子赤みそ 630円
・味噌プリン 441円

主婦の方は、ついあれもこれもと買ってしまうこと間違いなしなので、参拝の帰りに立ち寄られることをおすすめします。
神社DATA
【亀戸天神社】
創建/1662年
本殿様式/唐破風八棟造
住所/東京都江東区亀戸3-6-1
交通/JR「亀戸駅」から徒歩15分、JR・地下鉄「錦糸町駅」から徒歩15分
拝観時間/自由
拝観料/無料
>>>亀戸天神社HP
参考資料
・ダイヤモンド社『御朱印でめぐる関東の神社』





















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